産経新聞 2016年11月12日2
2016年11月12日付の産経新聞のコラム(産経抄)を読むと、普段は「従軍慰安婦などいなかった」とトンチンカンな主張をしているくせに、まさかの安倍総理が結んだ「日韓合意」について賞賛されていた。

日韓合意と言えば、もちろん2015年末に日本と韓国が結んだ電撃的な合意。日本が韓国の従軍慰安婦の存在を改めて認め、なおかつ見舞金と称して日本から税金10億円を支払うという内容。

普通ならこういう「理不尽」な合意を結んだ安倍総理を批判しても良さそうなもんです。何故なら、産経新聞は現在「歴史戦(笑)」というテーマの記事を書いてる最中。一見すると大げさなタイトルですが、単に「慰安婦はいなかったー」と壊れたレコードのように同じことを繰り返し叫んでるだけ。

いくら地方新聞である産経新聞ごときが頑張った所で何も現実が変わらないことに同情すら禁じ得ないわけですが、それにしても産経新聞は何故日韓合意を賞賛したのか?

マイク・ホンダが落選

それは先だって行われたアメリカ大統領選挙に関係してるんですが、既に画像に書かれてますが日系アメリカ人である下院議員「マイク・ホンダ」が落選したから。マイク・ホンダといえば、日本の従軍慰安婦に関してアメリカ議会で非難決議案を通した人。

産経新聞 2016年11月12日2
それに関して慰安婦像設置運動に反対してきた馬場信浩という作家もどきの言葉を引用するカタチで、「日韓合意のおかげで事情は好転している」と産経新聞は主張してる。

確か『ドラゴンクエスト8』や『ドラゴンクエスト7』といったドラクエシリーズの音楽を担当しているすぎやまこういちも参加していたような気がしますが、国連に乗り込んでるオバさんなども多くは「幸福の科学」の信者。え?幸福の科学を知らない?散々ネトウヨ的な主張をしているのに一向に選挙で勝てない幸福の科学ですよ(笑)

これを産経新聞は「一般市民」や「まともな市民団体」と呼んでいるんだから、いつも笑わせてもらっています。マイク・ホンダが落選したからと言って、じゃあネトウヨや産経新聞は喜んでいいのか?そこでマイク・ホンダを破った相手候補を見てみましょう。


マイク・ホンダを破ったロー・カンナ

ローカンナ
マイク・ホンダを破ったのは、ロー・カンナというインド系アメリカ人。同じく民主党の候補者。ローカンナはシカゴ大学で経済学を学んだあと、名前の通りと言うべきか、エール大学で法律を専攻していたらしい。政治家は意外と高学歴っていうのは、日本でも同じ。

ローカンナの生年月日は1976年9月13日と、かなり年齢的には若い。一方、マイク・ホンダは75歳とかなりの高齢。麻生太郎より若いもののジジイ。日本でも言えますが、やはり有権者は清新な候補者に流れるのは致し方ない面があります。

そこで票数差を見てみると2014年はマイク・ホンダが69561票に対して、ローカンナは64847票と僅差で落選してる。ただ今回2016年の選挙結果を見てみると、マイク・ホンダが57378票に対して、ローカンナは85311票。マイク・ホンダに圧勝したといってもいい結果。

このローカンナはアップルやグーグルといったいわゆるIT系の支持を取り付けているものの、実は他にも世界抗日戦争史実維護連合会(抗日連合会)の支援を受けてる。ざっくり言えば、中国系の団体。この影響力の強さが選挙結果からも明らかか。

団体名からも伺えますが、慰安婦問題や尖閣諸島問題ではマイク・ホンダよりも日本に対して厳しい態度を取るだろう、と推察できる部分。この件に関して、元産経新聞の古森義久は「マイク・ホンダ以上」と表現しています。


産経新聞はやっぱり完敗続き

どうやら産経新聞はマイク・ホンダの相手候補を一切知らなかった模様。それで意味不明の勝利宣言をして溜飲を下げるのが関の山なんだから、あまりにオツムのできの悪さに同情で涙が止まりません。

まだマイク・ホンダ落選に関して「肉を切らせて骨を断つ」と表現していれば可愛いものの、あくまで「俺たちは完勝したんだぜ」と抗弁するんだからもはや人間性の問題でしょう。いや、きっと言語的な知識すら持ち合わせていなかっただけか(笑)

更に情けないのが「他人の口」を借りているのが卑怯。自分たちはとことん無能でしたけど、仲間のネトウヨがこんなこと言ってるんだから勘弁してチョとでも言いたげ。毎度の事ではありますがネトウヨ(幸福の科学≒産経新聞)が声高に叫ぶ「歴史戦」とは所詮この程度だったということです。おつかれさまでーす(笑)

産経新聞の知名度が悲惨すぎて倒産へ!?という記事も書きましたが、本当にいよいよ倒産も間近かな?
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